・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・許して欲しい。
こうでもしなければ“奴ら”の目を欺けなかった。
“奴ら”は私を警戒している。昔のようにソフトの
中にメッセージを仕込むのは容易ではなくなって
しまった。だから、このような送信プログラムの形
で君にメッセージを送ることにしたのだ。これなら
絶対に気づかれることはない。
私の名前は中村光一。チュンソフトの代表だ。
新作ゲームの宣伝などでインタビューを受けるか
ら、顔くらいは知っているかもしれない。だが、君
が見慣れている『中村光一』は、私であって私で
はない。“奴ら”の仲間だ。私になりすまし、さも私
であるかのように振る舞っているのだ。
しかも、その偽者はどうやら二代目のようだ。つい
先日、この部屋唯一の娯楽であるテレビで見た
『中村光一』の姿が、以前の『中村光一』と微妙
に異なっていた。どうやら、あの『中村光一に扮し
た私』も、“奴ら”の捨て駒にすぎなかったようだ。
私はもう随分長いこと、この小さな一室に閉じ込
められている。私が監禁されていることを、外の
誰かに伝えることは、もう絶対に無理なことだと
諦めていた。だが、チャンスは突然やってきた。
ある日、ニセの私がこの部屋にやってきて、私に
ある要求をしてきたのだ。その要求は、かつての
私の作品である『ドアドア』のリメイク版を作り、こ
のゲームの中に収録しろというものだった。与えら
れた時間はたったの1時間。無論、私は不可能
だと答えた。だがニセモノの私はまるで聞く耳
を持たず、「1時間後にまた来る」と短く告げ、部
屋を出て行った。
おそらく1時間でできなければ、容赦ない拷問を
するつもりに違いない。私に選択肢はなかった。
やるしかなかった。部屋の隅で埃をかぶっていた
PCを引っ張り出して、必死にプログラムを書い
た。30分が経過したところで、なんとかプログラ
ムを書き終えた。テストプレイをしてみた。細かい
部分は再現できなかったが、とりあえず動く。よ
かった。
しかし、久しぶりに遊ぶ『ドアドア』のなんと難しい
ことか。20分ほどムキになって遊んでしまった。
その時だ。私の頭にあるアイディアが浮かんだ。こ
のプログラムに、メッセージを隠すことはできな
いかと……。いや、ただ隠すだけでは“奴ら”にバ
レる。うまく気づかれないように仕込まなくては。そ
こで私は通信プログラムを入れることにした。こ
のやり方なら、おそらく問題はない。
今、まさに今、私は君の家のWiiからの信号を受
け取った。折り返し、私は君にこのメッセージを書
いている。正直に言えば、成功するとは思ってい
なかった。でも、成功したのだ! 今、私は興奮
で指先がふるえている!
この通信が、私と外の世界をつなぐ唯一の手段
だ。お願いだ。どうか、これからもずっと、このソフ
トを手元に置いておいてほしい。そして、時々で
いい、このソフトを起動して、私との通信が生き
ているか確認をしてほしい。いずれ“奴ら”の陰
謀について語る日も来るだろう。そのときが来る
まで、決してソフトを手放さないでくれ。このゲー
ムを遊んでくれた君に感謝する。中村光一
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・許して欲しい。
こうでもしなければ“奴ら”の目を欺けなかった。
“奴ら”は私を警戒している。昔のようにソフトの
中にメッセージを仕込むのは容易ではなくなって
しまった。だから、このような送信プログラムの形
で君にメッセージを送ることにしたのだ。これなら
絶対に気づかれることはない。
私の名前は中村光一。チュンソフトの代表だ。
新作ゲームの宣伝などでインタビューを受けるか
ら、顔くらいは知っているかもしれない。だが、君
が見慣れている『中村光一』は、私であって私で
はない。“奴ら”の仲間だ。私になりすまし、さも私
であるかのように振る舞っているのだ。
しかも、その偽者はどうやら二代目のようだ。つい
先日、この部屋唯一の娯楽であるテレビで見た
『中村光一』の姿が、以前の『中村光一』と微妙
に異なっていた。どうやら、あの『中村光一に扮し
た私』も、“奴ら”の捨て駒にすぎなかったようだ。
私はもう随分長いこと、この小さな一室に閉じ込
められている。私が監禁されていることを、外の
誰かに伝えることは、もう絶対に無理なことだと
諦めていた。だが、チャンスは突然やってきた。
ある日、ニセの私がこの部屋にやってきて、私に
ある要求をしてきたのだ。その要求は、かつての
私の作品である『ドアドア』のリメイク版を作り、こ
のゲームの中に収録しろというものだった。与えら
れた時間はたったの1時間。無論、私は不可能
だと答えた。だがニセモノの私はまるで聞く耳
を持たず、「1時間後にまた来る」と短く告げ、部
屋を出て行った。
おそらく1時間でできなければ、容赦ない拷問を
するつもりに違いない。私に選択肢はなかった。
やるしかなかった。部屋の隅で埃をかぶっていた
PCを引っ張り出して、必死にプログラムを書い
た。30分が経過したところで、なんとかプログラ
ムを書き終えた。テストプレイをしてみた。細かい
部分は再現できなかったが、とりあえず動く。よ
かった。
しかし、久しぶりに遊ぶ『ドアドア』のなんと難しい
ことか。20分ほどムキになって遊んでしまった。
その時だ。私の頭にあるアイディアが浮かんだ。こ
のプログラムに、メッセージを隠すことはできな
いかと……。いや、ただ隠すだけでは“奴ら”にバ
レる。うまく気づかれないように仕込まなくては。そ
こで私は通信プログラムを入れることにした。こ
のやり方なら、おそらく問題はない。
今、まさに今、私は君の家のWiiからの信号を受
け取った。折り返し、私は君にこのメッセージを書
いている。正直に言えば、成功するとは思ってい
なかった。でも、成功したのだ! 今、私は興奮
で指先がふるえている!
この通信が、私と外の世界をつなぐ唯一の手段
だ。お願いだ。どうか、これからもずっと、このソフ
トを手元に置いておいてほしい。そして、時々で
いい、このソフトを起動して、私との通信が生き
ているか確認をしてほしい。いずれ“奴ら”の陰
謀について語る日も来るだろう。そのときが来る
まで、決してソフトを手放さないでくれ。このゲー
ムを遊んでくれた君に感謝する。中村光一
意です。私の苦しいので聞いてください。お願い
します。宇宙の記憶記憶層に(アカシア記録で
す)大変なことがあります。心霊です。血を吐きま
す。頭が割れます。脳が出るのがつらいです。舌
を切られます。いろいろなことを書きました。だか
ら書かされます。いろいろと妨害があるのですが
それはどうしても仕方がありません。法務省の崎
川さんに連絡をしたのですが、梨の礫でした。妨
害があるのです。緑の色の毒の電波が走ってい
るのを見つけたのはクリスマスでした。12月25
日です。キリストもメシアとして知っていました
。キリストもメシアとして知っていました。だから血
を流したり、腹を裂いて黄色い脂肪の玉を取り出
したりしたのです。まるで蛙の解剖です。彼らに
コントロールされ本当にけしかけられかなり高価
なプログラムまでけしかけられ買い込みだましま
した。やつらが何か霊的な光をどろどろしたから
なのです。違和感がある内に止めさせてください
停止の命令をあなたが聞けないのなら、とか信用
できないのなら、それはあなたがコスリ感緩和膜
を頭の裏に貼られているからです。ではそれをど
のようにすれば剥がしたり破ったりできるのか話
感がある内に止めさせてください停止の命令を
あなたが聞けないのなら、とか信用できないのな
ら、それはあなたがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼
られているからです。ではそれをどのようにすれ
ば剥がしたり破ったりできるのか話しかけましょ
う。まず右手の薬指の爪の間に柔らかい泥を塗っ
て置きます。それからニクロム線を手首に結んで
反対側をミカンに差し込みましょう。差し込みま
しょう。差し込みましょう。あるいはマチ針を用意し
てください。血は出ません。それは脇腹に少しだ
け穴を開けます。血が出ないのがコスリ感緩和膜
れは脇腹に少しだけ穴を開けます。血が出ない
のがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼られている証
拠です。証拠ならいくらでもあります。ですから私
は証拠を持って法務省の崎川さんに訴えたので
す。それを取り合わないのは、私が正しい証拠な
のですが、それよりも崎川さんのことが心配で
す。私の優しさに付け込むのがやつらなのです。
ですから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になり
ました。ささくれて頭くじられます。地獄です。とて
も地獄です。ですから注意しましょう。出口王仁
三郎になりました。ささくれて頭くじられます。
すから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になりま
した。ささくれて頭くじられます。地獄です。とても
地獄です。ですから注意しましょう。もしそのよう
なことがあなたに出来ないのならば、呪われても
仕方がない。呪われても仕方がない。呪われて
も仕方がない。呪われても仕方がない。呪われ
ても仕方がない。呪われても仕方がない。呪わ
れても仕方がない。呪われても仕方がない。呪
われても仕方がない。呪われても仕方がない。
呪われても仕方がない。呪われても仕方がな
い。呪われても仕方がない。呪われても仕方が
します。宇宙の記憶記憶層に(アカシア記録で
す)大変なことがあります。心霊です。血を吐きま
す。頭が割れます。脳が出るのがつらいです。舌
を切られます。いろいろなことを書きました。だか
ら書かされます。いろいろと妨害があるのですが
それはどうしても仕方がありません。法務省の崎
川さんに連絡をしたのですが、梨の礫でした。妨
害があるのです。緑の色の毒の電波が走ってい
るのを見つけたのはクリスマスでした。12月25
日です。キリストもメシアとして知っていました
。キリストもメシアとして知っていました。だから血
を流したり、腹を裂いて黄色い脂肪の玉を取り出
したりしたのです。まるで蛙の解剖です。彼らに
コントロールされ本当にけしかけられかなり高価
なプログラムまでけしかけられ買い込みだましま
した。やつらが何か霊的な光をどろどろしたから
なのです。違和感がある内に止めさせてください
停止の命令をあなたが聞けないのなら、とか信用
できないのなら、それはあなたがコスリ感緩和膜
を頭の裏に貼られているからです。ではそれをど
のようにすれば剥がしたり破ったりできるのか話
感がある内に止めさせてください停止の命令を
あなたが聞けないのなら、とか信用できないのな
ら、それはあなたがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼
られているからです。ではそれをどのようにすれ
ば剥がしたり破ったりできるのか話しかけましょ
う。まず右手の薬指の爪の間に柔らかい泥を塗っ
て置きます。それからニクロム線を手首に結んで
反対側をミカンに差し込みましょう。差し込みま
しょう。差し込みましょう。あるいはマチ針を用意し
てください。血は出ません。それは脇腹に少しだ
け穴を開けます。血が出ないのがコスリ感緩和膜
れは脇腹に少しだけ穴を開けます。血が出ない
のがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼られている証
拠です。証拠ならいくらでもあります。ですから私
は証拠を持って法務省の崎川さんに訴えたので
す。それを取り合わないのは、私が正しい証拠な
のですが、それよりも崎川さんのことが心配で
す。私の優しさに付け込むのがやつらなのです。
ですから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になり
ました。ささくれて頭くじられます。地獄です。とて
も地獄です。ですから注意しましょう。出口王仁
三郎になりました。ささくれて頭くじられます。
すから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になりま
した。ささくれて頭くじられます。地獄です。とても
地獄です。ですから注意しましょう。もしそのよう
なことがあなたに出来ないのならば、呪われても
仕方がない。呪われても仕方がない。呪われて
も仕方がない。呪われても仕方がない。呪われ
ても仕方がない。呪われても仕方がない。呪わ
れても仕方がない。呪われても仕方がない。呪
われても仕方がない。呪われても仕方がない。
呪われても仕方がない。呪われても仕方がな
い。呪われても仕方がない。呪われても仕方が
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正
しい選択だ。あなたは思
ってい
る。どんな事
んな殺人が起
ころうとそれは
あなたと
無
縁だと。そうだろ
う?でも違う。今から、この瞬間からね。あなた
は本当に苦しむ。
あなたは本当
に怯える。
恐怖 するんだ 。ぼく
が 最期に見 たそれの
忌まわしい姿
。
ぼくの目を抉ったそれの嫌らしい
声。
千切られた腕が咀
嚼される音。
ずるりと腹から臓物を引
きずり出される感触。触られた脾臓 臓器
そう さ、ぼくの感じ たものすべて。
それがあなたのものだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそん
なゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそん
なゲームだ。これはそ
んなゲームだ。これはそんなゲームだ。
こ
れ
は
そ
ん
な
ゲー
ムだ
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これ はそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲーム
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。 だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。。。。。だだだだだ
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ
だだ。だ。だ。。。。。。。。。。。。。。。。だだだ。。
。。。。。。。。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。
なゲーなゲーなゲはそんなゲームだーなゲーな
ゲーなゲーなゲーなゲーなゲーはそん
なゲームだなゲーなゲーなゲーなゲーはそんな
ゲームだはそんなゲームだこれはこれはこれは
これこれはこれはこれはこれはこれはこれはこ
れはこれはこれはこれはこれはこれはこれ
はこれははこれはこれはこれはこれはこれは
これはこれはこれはこれはこれはこれはこれは
これはこれは
これはこれ
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲこれはそんなゲームだ。
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲーこれはそんな
ゲームだ。ムゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
しい選択だ。あなたは思
ってい
る。どんな事
んな殺人が起
ころうとそれは
あなたと
無
縁だと。そうだろ
う?でも違う。今から、この瞬間からね。あなた
は本当に苦しむ。
あなたは本当
に怯える。
恐怖 するんだ 。ぼく
が 最期に見 たそれの
忌まわしい姿
。
ぼくの目を抉ったそれの嫌らしい
声。
千切られた腕が咀
嚼される音。
ずるりと腹から臓物を引
きずり出される感触。触られた脾臓 臓器
そう さ、ぼくの感じ たものすべて。
それがあなたのものだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそん
なゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそん
なゲームだ。これはそ
んなゲームだ。これはそんなゲームだ。
こ
れ
は
そ
ん
な
ゲー
ムだ
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
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これはそんなゲームだ。これ はそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。
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ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんな
ゲームだ。これはそんなゲーム
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。 だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。。。。。だだだだだ
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ
だだ。だ。だ。。。。。。。。。。。。。。。。だだだ。。
。。。。。。。。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。だ。
だ。だ。
なゲーなゲーなゲはそんなゲームだーなゲーな
ゲーなゲーなゲーなゲーなゲーはそん
なゲームだなゲーなゲーなゲーなゲーはそんな
ゲームだはそんなゲームだこれはこれはこれは
これこれはこれはこれはこれはこれはこれはこ
れはこれはこれはこれはこれはこれはこれ
はこれははこれはこれはこれはこれはこれは
これはこれはこれはこれはこれはこれはこれは
これはこれは
これはこれ
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲこれはそんなゲームだ。
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲーこれはそんな
ゲームだ。ムゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲームゲームゲームゲームゲーム
ゲームゲームゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ
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「かまいたちの夜2」が呪われたゲームだって聞い
たことはないか。
まあ、聞いていたって聞いていなくたって構わな
い。
もう始まってしまったんだから。
ぼくは噂を聞いていた。
スタッフが言っていたのだ。
奇妙な声が聞こえると。
歪んだ人の顔を見たものもいるらしい。
新しい演出だね、とぼくは笑いながら言ったもの
だ。
その時ぼくは一時間近くモニターを見つめてい
た。
そう、ちょうど今のあなたのように。
ただし立場がちょっと違う。
ぼくはこのゲームのシナリオライターだった。
デバッグ用のROMでプレイするのは初めてだっ
た。
演出効果は抜群で、自分でいうのもなんだが面白
いゲームに仕上がろうとしていた。
初めてそいつを見たとき、ぼくはあまり気になら
なかった。
モニターの向こうでちらちら動くものがあった。
はっと視線を移すと何もない。
モニターを見始めると現れる。
人影に見えた。
どうやらこちらの様子を伺っているようなのだ。
ぼくがゲームをしていたのはチュンソフトのスタッ
フルームだった。
その時は午後十一時を過ぎていたが、まだまだ社
員は残っていた。
だから当然その一人だと思った。
それでも記憶に残ったのは、同時に声が聞こえた
からだ。
掠れた囁き声が耳元で聞こえた。
何を言っているのかはわからなかった。
はっとして周囲を見回したが誰もいなかった。
その日から人影を頻繁に見るようになった。
店のショールームの後ろに。
見上げたマンションの窓に。
地下鉄の反対側のホームに。
食事中のテーブルの向こうに。
そいつは次第に大胆になってきた。
積み上げた資料の山の間から腕を伸ばす。
部屋の扉の隙間から覗く。
閉じた本から指のようなものが現れる。
それはぼんやりと青みがかった影だった。
影を通して後ろが透けて見える。
やがてそいつらの声も聞こえ始めた。
最初に聞こえた、あの耳障りな囁き声だ。
病気だと思った。
医者に行くとノイローゼだと言われた。
心当たりはある。
「かまいたち」の納期が迫っていたからだ。
毎日毎日ディレクターに叱られプロデューサーに
怒鳴られ、プログラマーたちに嫌味を言われ続
けていた。
疲れていたのだ。
安定剤をもらってぼくは帰った。
その翌日だ。
ぼくは久し振りに女友達を食事に誘った。
その帰りだった。
ぼくたちは通りを外れてぽつんと取り残されたよ
うなプリントマシンを見つけた。
見知らぬキャラクターに挟まれてぼくは決定のボ
タンを押した。
そして出てきたプリント。
彼女とぼくの顔の間に、蒼褪めたそいつの顔が
あった。
今までと違って、表情のようなものが見てとれ
た。
その眼もその鼻もその口も、物語ることはただひ
とつ。
恨みだ。
毒液のような呪いがその顔から汗のように滴っ
ていた。
彼女が悲鳴を上げた。
それをどのようにとりなしてどうやって家に戻った
のか、良く覚えていない。
気がつけばいつもの部屋の中でテレビ画面を前
にしていた。
映っているのは「かまいたちの夜2」。
そしてぼくはさとった。
やつらの正体を。
やつらは膨大なテキストの迷宮の中の死体。
「かまいたちの夜2」で殺されたキャラクターたち
だ。
モニターの奥で何度も何度も様々な、そして残忍
な方法で殺されるキャラクターたち。
やつらがぼくに、ぼくを初めとするゲームに係わ
る者たちに復讐しようと現れてきているのだ。
「そうだよ」
声が聞こえると同時に、モニターに顔が現れた。
血塗れのそれがみどりなのか真理なのか、それ
とも香山なのか、ぼくには区別がつかなかった。
でも大勢の笑い声と肩に触れた堅く冷たい手の
感触だけは覚えている。
そして、ぼくは失踪したことになっている。
スタッフロールからぼくの名まえは消され、代わり
に入った人間の名まえだけが残された。
でもぼく自身はゲームから消えたわけではない。
こうしてここにいるんだからね。
さあ、ぼくの話は終わった。
まだ今の内ならあなたも間に合うかもしれない。
やつらの声をまだ聞いていないのなら。
たことはないか。
まあ、聞いていたって聞いていなくたって構わな
い。
もう始まってしまったんだから。
ぼくは噂を聞いていた。
スタッフが言っていたのだ。
奇妙な声が聞こえると。
歪んだ人の顔を見たものもいるらしい。
新しい演出だね、とぼくは笑いながら言ったもの
だ。
その時ぼくは一時間近くモニターを見つめてい
た。
そう、ちょうど今のあなたのように。
ただし立場がちょっと違う。
ぼくはこのゲームのシナリオライターだった。
デバッグ用のROMでプレイするのは初めてだっ
た。
演出効果は抜群で、自分でいうのもなんだが面白
いゲームに仕上がろうとしていた。
初めてそいつを見たとき、ぼくはあまり気になら
なかった。
モニターの向こうでちらちら動くものがあった。
はっと視線を移すと何もない。
モニターを見始めると現れる。
人影に見えた。
どうやらこちらの様子を伺っているようなのだ。
ぼくがゲームをしていたのはチュンソフトのスタッ
フルームだった。
その時は午後十一時を過ぎていたが、まだまだ社
員は残っていた。
だから当然その一人だと思った。
それでも記憶に残ったのは、同時に声が聞こえた
からだ。
掠れた囁き声が耳元で聞こえた。
何を言っているのかはわからなかった。
はっとして周囲を見回したが誰もいなかった。
その日から人影を頻繁に見るようになった。
店のショールームの後ろに。
見上げたマンションの窓に。
地下鉄の反対側のホームに。
食事中のテーブルの向こうに。
そいつは次第に大胆になってきた。
積み上げた資料の山の間から腕を伸ばす。
部屋の扉の隙間から覗く。
閉じた本から指のようなものが現れる。
それはぼんやりと青みがかった影だった。
影を通して後ろが透けて見える。
やがてそいつらの声も聞こえ始めた。
最初に聞こえた、あの耳障りな囁き声だ。
病気だと思った。
医者に行くとノイローゼだと言われた。
心当たりはある。
「かまいたち」の納期が迫っていたからだ。
毎日毎日ディレクターに叱られプロデューサーに
怒鳴られ、プログラマーたちに嫌味を言われ続
けていた。
疲れていたのだ。
安定剤をもらってぼくは帰った。
その翌日だ。
ぼくは久し振りに女友達を食事に誘った。
その帰りだった。
ぼくたちは通りを外れてぽつんと取り残されたよ
うなプリントマシンを見つけた。
見知らぬキャラクターに挟まれてぼくは決定のボ
タンを押した。
そして出てきたプリント。
彼女とぼくの顔の間に、蒼褪めたそいつの顔が
あった。
今までと違って、表情のようなものが見てとれ
た。
その眼もその鼻もその口も、物語ることはただひ
とつ。
恨みだ。
毒液のような呪いがその顔から汗のように滴っ
ていた。
彼女が悲鳴を上げた。
それをどのようにとりなしてどうやって家に戻った
のか、良く覚えていない。
気がつけばいつもの部屋の中でテレビ画面を前
にしていた。
映っているのは「かまいたちの夜2」。
そしてぼくはさとった。
やつらの正体を。
やつらは膨大なテキストの迷宮の中の死体。
「かまいたちの夜2」で殺されたキャラクターたち
だ。
モニターの奥で何度も何度も様々な、そして残忍
な方法で殺されるキャラクターたち。
やつらがぼくに、ぼくを初めとするゲームに係わ
る者たちに復讐しようと現れてきているのだ。
「そうだよ」
声が聞こえると同時に、モニターに顔が現れた。
血塗れのそれがみどりなのか真理なのか、それ
とも香山なのか、ぼくには区別がつかなかった。
でも大勢の笑い声と肩に触れた堅く冷たい手の
感触だけは覚えている。
そして、ぼくは失踪したことになっている。
スタッフロールからぼくの名まえは消され、代わり
に入った人間の名まえだけが残された。
でもぼく自身はゲームから消えたわけではない。
こうしてここにいるんだからね。
さあ、ぼくの話は終わった。
まだ今の内ならあなたも間に合うかもしれない。
やつらの声をまだ聞いていないのなら。
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D:何故あなたは死ぬか
2001年1月28日 かまいたちの夜文章はなく、一瞬だけ晴れの漁村の風景が映り、浜辺で座り込んでいる男の青いシルエットが小さくあります…。
漁村の風景は、底蟲村の情景や歴史を語る時に映し出される風景です。
漁村の風景は、底蟲村の情景や歴史を語る時に映し出される風景です。
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ア×マ△テ ×リ□オ×ル △ダ△キ□ タ×ヲ△キ□シ×ズ
2001年1月27日 かまいたちの夜ここに書かれていることはゲームとは無関係で
あることを断っておく。まず自己紹介からしておこ
う。私は中村光一、チュンソフトの代表者だ。「か
まいたちの夜」「かまいたちの夜-特別篇-」で陰
謀篇という分岐があったのをご存じだろうか。我
孫子武丸がチュンソフトの陰謀によって閉じ込め
られている、という内容の分岐だ。私は面白いア
イデアだと笑ってそれをシナリオに入れることを
許した。まったくバカだったとしかいいようがない
。順序立てて説明しよう。まずは我孫子武丸の
正体だ。我孫子武丸は私の弟だ。戸籍上はまっ
たく関係がない。武丸は幼い頃に養子に出され
たからだ。私たちは双子だった。親戚に子供のい
ない夫婦がいて、養子縁組が決まったのだ。それ
を知ったのも最近のこと。武丸と一緒に仕事を
始めてからだ。弟に初めてであったときは私も驚
いた。私とうりふたつの男がやってきて、小説家
の我孫子です、と自己紹介したのだから。弟は自
分が養子に出された事実を両親から聞かされて
いた。私はその説明を受けても、父親に真偽を正
すまでは半信半疑だった。そんなことはどうでも
いい。とにかく、私は今囚われの身だ。おそらく我
孫子武丸の自宅だと思うのだが良くはわからない
。目隠しされて連れてこられたからだ。すべて弟
の仕組んだ罠だった。そう、武丸は私を誘拐し閉
じ込め、チュンソフトの社長になりすましたのだ。
今のチュンソフトの代表者は、我孫子武丸なの
だ。そのために武丸は本当に周到な用意をして
いた。本や雑誌に写真を発表するときは、別人の
売れない役者を使った。編集者と打ち合わせを
するときは必ずエージェントの人間を使った。そし
て私に近づいた。かまいたちの夜のシナリオを任
せると、武丸は本当に真剣に仕事を仕上げ、それ
はヒット作となった。そして例の陰謀篇だ。ここま
でたどりついたあなたも、おそらく未だにこれをゲ
ームの一部だと思っていることだろう。そう思わ
せるための仕掛けが、あの陰謀篇なのだ。あれ
は人形の下に死体を埋めるような、もしものため
の隠蔽工作だったのだ。今回かまいたちの夜2を
始めるにあたって、武丸は私に協力を求めた。私
に断ることができるはずもない。私はシナリオの
チェックを任された。そして洞窟探検篇のアイデ
アを提供、その代わりにプログラミングに一部参
加させてくれるように頼んだ。そう、私には陰謀篇
の中のフィクションの我孫子武丸のように、プロ
グラムの中にメッセージを仕掛けるしかなかった
のだ。奴はもしかしたらこれを知っていたかもし
れない。だが、今までの結果から、これを誰も本
気にしないだろうと思っているのだろう。頼むから
信じて欲しい。これは真実だ。私が中村光一で
あり、チュンソフトにいる男は我孫子武丸なのだ。
これを信じたのなら電話をかけて、このことを伝
えてくれ。番号は03……
あることを断っておく。まず自己紹介からしておこ
う。私は中村光一、チュンソフトの代表者だ。「か
まいたちの夜」「かまいたちの夜-特別篇-」で陰
謀篇という分岐があったのをご存じだろうか。我
孫子武丸がチュンソフトの陰謀によって閉じ込め
られている、という内容の分岐だ。私は面白いア
イデアだと笑ってそれをシナリオに入れることを
許した。まったくバカだったとしかいいようがない
。順序立てて説明しよう。まずは我孫子武丸の
正体だ。我孫子武丸は私の弟だ。戸籍上はまっ
たく関係がない。武丸は幼い頃に養子に出され
たからだ。私たちは双子だった。親戚に子供のい
ない夫婦がいて、養子縁組が決まったのだ。それ
を知ったのも最近のこと。武丸と一緒に仕事を
始めてからだ。弟に初めてであったときは私も驚
いた。私とうりふたつの男がやってきて、小説家
の我孫子です、と自己紹介したのだから。弟は自
分が養子に出された事実を両親から聞かされて
いた。私はその説明を受けても、父親に真偽を正
すまでは半信半疑だった。そんなことはどうでも
いい。とにかく、私は今囚われの身だ。おそらく我
孫子武丸の自宅だと思うのだが良くはわからない
。目隠しされて連れてこられたからだ。すべて弟
の仕組んだ罠だった。そう、武丸は私を誘拐し閉
じ込め、チュンソフトの社長になりすましたのだ。
今のチュンソフトの代表者は、我孫子武丸なの
だ。そのために武丸は本当に周到な用意をして
いた。本や雑誌に写真を発表するときは、別人の
売れない役者を使った。編集者と打ち合わせを
するときは必ずエージェントの人間を使った。そし
て私に近づいた。かまいたちの夜のシナリオを任
せると、武丸は本当に真剣に仕事を仕上げ、それ
はヒット作となった。そして例の陰謀篇だ。ここま
でたどりついたあなたも、おそらく未だにこれをゲ
ームの一部だと思っていることだろう。そう思わ
せるための仕掛けが、あの陰謀篇なのだ。あれ
は人形の下に死体を埋めるような、もしものため
の隠蔽工作だったのだ。今回かまいたちの夜2を
始めるにあたって、武丸は私に協力を求めた。私
に断ることができるはずもない。私はシナリオの
チェックを任された。そして洞窟探検篇のアイデ
アを提供、その代わりにプログラミングに一部参
加させてくれるように頼んだ。そう、私には陰謀篇
の中のフィクションの我孫子武丸のように、プロ
グラムの中にメッセージを仕掛けるしかなかった
のだ。奴はもしかしたらこれを知っていたかもし
れない。だが、今までの結果から、これを誰も本
気にしないだろうと思っているのだろう。頼むから
信じて欲しい。これは真実だ。私が中村光一で
あり、チュンソフトにいる男は我孫子武丸なのだ。
これを信じたのなら電話をかけて、このことを伝
えてくれ。番号は03……
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わたしはまだ、生きている。
そのことを神に感謝すべきなのかもしれな
い。
1994年、この『かまいたちの夜』がスーパ
ーファミコン用ソフトとして発売された時、原
作者であるわたしは、ある秘密文書をその
カセットの一部に忍び込ませることに成功
した。
恐ろしい陰謀を止めるために。
当時の秘密文書を
A読む
B読まない
当然のことながら、発売数日も経たぬうちに
わたしの行為は"彼ら"に発覚し、社内にあ
る拷問部屋で様々な責め苦を受けることと
なった。
しかし、何百人かのユーザーの手元には確
実にメッセージは届いたはずだし、そのうち
の何人かは陰謀を止めるために行動を起
こしてくれたと信じている。
しかし、チュンソフトの野望はいまだ潰えて
いないようだ。
今回、『かまいたちの夜』をプレイステーシ
ョン用ソフトとして再発売するというのだ。
その結果、わたしも四年ぶりに地下の独房か
ら引きずり出され、移植作業を手伝わされ
ることになった。
当然、以前告発文書を隠していた「リセット」
の部分は使えない。
やむなく文章を手直しするふりをして新た
な隠し場所を作った。
果たして何人のユーザーがここにたどり着
いてくれるのだろうか?
そして何人のユーザーが、立ち上がってく
れるのか?
……これがばれれば、今度こそわたしは殺
されるだろう。
後はただ、運を天に託して祈るだけだ。
今これを読んでいるあなたが無事に生き
延びて、陰謀を止めてくれることを……
そのことを神に感謝すべきなのかもしれな
い。
1994年、この『かまいたちの夜』がスーパ
ーファミコン用ソフトとして発売された時、原
作者であるわたしは、ある秘密文書をその
カセットの一部に忍び込ませることに成功
した。
恐ろしい陰謀を止めるために。
当時の秘密文書を
A読む
B読まない
当然のことながら、発売数日も経たぬうちに
わたしの行為は"彼ら"に発覚し、社内にあ
る拷問部屋で様々な責め苦を受けることと
なった。
しかし、何百人かのユーザーの手元には確
実にメッセージは届いたはずだし、そのうち
の何人かは陰謀を止めるために行動を起
こしてくれたと信じている。
しかし、チュンソフトの野望はいまだ潰えて
いないようだ。
今回、『かまいたちの夜』をプレイステーシ
ョン用ソフトとして再発売するというのだ。
その結果、わたしも四年ぶりに地下の独房か
ら引きずり出され、移植作業を手伝わされ
ることになった。
当然、以前告発文書を隠していた「リセット」
の部分は使えない。
やむなく文章を手直しするふりをして新た
な隠し場所を作った。
果たして何人のユーザーがここにたどり着
いてくれるのだろうか?
そして何人のユーザーが、立ち上がってく
れるのか?
……これがばれれば、今度こそわたしは殺
されるだろう。
後はただ、運を天に託して祈るだけだ。
今これを読んでいるあなたが無事に生き
延びて、陰謀を止めてくれることを……
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当時の秘密文書を
A読む
B読まない
今これを読んでいるあなたが誰なのか、わ
たしには分からない。子供なのか、大人な
のか、男なのか、女なのか……。このゲーム
の購買層を考えるなら、高校生くらいの男の
子というのが可能性としては高いのかもし
れない。
いずれにしても、純粋にゲームを楽しもう
としてこのソフトを買ったごく普通の人であ
って、”彼ら”の仲間などでないことを痛切に
願う。
あなたが誰なのか、わたしには分からない
わたしはさっきそう書いた。しかし、あなた
の方は、わたしのことを知っているはずだ。
少なくともその名前を、このゲームのパッケ
ージなり、スタッフロールなりで見かけてい
るに違いない。
わたしの名前は我孫子武丸。いや、そうい
う名前で知られている人物の影にいる、本
当の作者。それがわたしだ。パッケージや
マニュアルに顔写真が出ているかもしれな
いが、それはわたしではない。わたしの名前
をかたっている"彼ら"の仲間だ。
わたしはこの『かまいたちの夜』のストーリ
ーのほとんどすべてをチュンソフトの社内の
一室で書かされている。そしてわたしは今、
仕事をしているふりをし、"彼ら"の目を盗み
ながらこれを書いている。そう、"彼ら"とは
すなわちチュンソフトの社員達のことだ。
正直に言うと、わたしも始めは"彼ら"の仲間、
チュンソフトの社員だったのだ。しかし、この
『かまいたちの夜』の制作に参加し、プロジ
ェクトが進むにつれ、この会社の真の姿とそ
の恐るべき陰謀に気がついたのだ。
わたしはもちろん逃げだそうとしたが、あと
一歩のところで"彼ら"に取り押さえられて
しまった。それ以来ずっとこの部屋に監禁
され、強制的に仕事をさせられている。"彼
ら"にとって都合のいいことに、わたしには
身寄りもなく、社外の友人も少なかったから、
わたしの行方を探してくれる人もいないだ
ろう。
この仕事が終わると同時に、わたしは殺さ
れるだろう。だから多分、あなたがこれを
読んでいる今、わたしはもう"彼ら"の手によっ
て抹殺されていることと思う。ここから何度
も逃げ出そうとしたが、そのたびにつかまり、
思い出すのもおぞましい数々の拷問を受け
た。
わたしはもはや生き延びる希望など抱いて
はいないが、"彼ら"の陰謀を世間に伝え、
阻止してもらうため、これを書いている。普
通のゲームの背後に、暗号を解かなけれ
ば見つけることのできないよう、このメッセ
ージを隠しておく……そうすれば"彼ら"の
目に触れずに、外の人間に情報を伝えるこ
とができると考えたのだ。
マスターのROMにこのメッセージを仕込
むことができればいいのだが、わたしの立
場ではそれは不可能だ。一ケース分、ある
いは二ケース分をすり替えるのがせいぜい
だ。
その何十本かのうち、果たしてこのメッセー
ジにたどり着ける人間がいるのかどうか、そ
してたとえこれを読んだとしても、信じても
らえるのかどうか……わたしにはまったく分
からない。そしてまた、出荷する前にチェッ
クを受け、"彼ら"によって破棄されてしまう
ことがないという保証もない。
……あれこれと心配するのはよそう。誰か
善良な人間がこれを読んでくれていること
を信じ、わたしはこれを書き続けることにす
る。
あなたは多分どこかで、サブリミナル知覚と
いう言葉を耳にしたことがあるだろう。気
がつかない程度の刺激……潜在知覚とも
呼ばれているものだ。聞こえないほど小さ
な音、認識できないほど短い時間だけ映し
だされる画像……そういった知覚できない
刺激が、潜在意識に影響を及ぼす。
"彼ら"はこのサブリミナル知覚をゲームソ
フトにおいて実験しようと試みた。その最初
が『弟切草』というソフトだった。埋めこまれ
たメッセージは比較的他愛のないものだっ
た。「チュンソフトのソフトは面白い」というも
のだ。
メッセージを埋めこんだものとそうでないソ
フトを別々の地方に出荷し、次回作の売れ
行きを比べて結果を探ろうというものだっ
た。そして『トルネコの大冒険』というソフト
によって実験の効果は確かめられた。メッ
セージを埋めこんだソフトを出荷した地域
の売れ行きはめざましいものがあったのだ。
この段階でも、商業モラル上若干問題があ
ることはお分かりだろうが、"彼ら"の真の狙
いはビジネスの成功などというささやかな
ものではなかった。やがては日本をになう
ことになる若者達を子供のうちに洗脳し、熱
狂的なチュンソフトの支持者にすること。
このソフトをプレイした子供達が大人にな
る頃には、チュンソフトは単なるゲームソフ
ト会社ではなく、宗教法人、政治結社、多国
籍企業の複合体となっているだろう。その
時、洗脳された若者達は中村光一を神と崇
め、"チュンソフ党"に投票し、チュン食品の
インスタント・フードを食べながら、廃人のよ
うになってチュンソフトのゲームをプレイし
続けていることだろう。
それこそが"彼ら"の目的なのだ。経済、政
治、信仰のすべてにわたって日本全体を支
配すること。笑い話のように聞こえることは
承知している。しかしこれは本当のことなの
だ。
現に、このソフトをすでに何度かプレイして
いるはずのあなたは、チュンソフトに対して
奇妙な信頼感を覚えているはずだ。十回
以内であれば、まだ洗脳されきってはいな
い。二十回、三十回目でこれを読んでいるの
だとすると、おそらく何を言っても信じては
もらえないことだろう。
しかし、これは真実なのだ。誰か"彼ら"の
陰謀を暴いてほしい。簡単なことだ。わた
しがこれから教える電話番号に、電話を一
本かけるだけでいいのだから。わたしが全
面的に信頼できる唯一の友人の電話番号
だ。彼にすべてを話してくれ。それだけで
いい。
危険なことは何もない。逆に、彼に伝えて
しまうことであなたの危険度は下がるのだ。
A読む
B読まない
今これを読んでいるあなたが誰なのか、わ
たしには分からない。子供なのか、大人な
のか、男なのか、女なのか……。このゲーム
の購買層を考えるなら、高校生くらいの男の
子というのが可能性としては高いのかもし
れない。
いずれにしても、純粋にゲームを楽しもう
としてこのソフトを買ったごく普通の人であ
って、”彼ら”の仲間などでないことを痛切に
願う。
あなたが誰なのか、わたしには分からない
わたしはさっきそう書いた。しかし、あなた
の方は、わたしのことを知っているはずだ。
少なくともその名前を、このゲームのパッケ
ージなり、スタッフロールなりで見かけてい
るに違いない。
わたしの名前は我孫子武丸。いや、そうい
う名前で知られている人物の影にいる、本
当の作者。それがわたしだ。パッケージや
マニュアルに顔写真が出ているかもしれな
いが、それはわたしではない。わたしの名前
をかたっている"彼ら"の仲間だ。
わたしはこの『かまいたちの夜』のストーリ
ーのほとんどすべてをチュンソフトの社内の
一室で書かされている。そしてわたしは今、
仕事をしているふりをし、"彼ら"の目を盗み
ながらこれを書いている。そう、"彼ら"とは
すなわちチュンソフトの社員達のことだ。
正直に言うと、わたしも始めは"彼ら"の仲間、
チュンソフトの社員だったのだ。しかし、この
『かまいたちの夜』の制作に参加し、プロジ
ェクトが進むにつれ、この会社の真の姿とそ
の恐るべき陰謀に気がついたのだ。
わたしはもちろん逃げだそうとしたが、あと
一歩のところで"彼ら"に取り押さえられて
しまった。それ以来ずっとこの部屋に監禁
され、強制的に仕事をさせられている。"彼
ら"にとって都合のいいことに、わたしには
身寄りもなく、社外の友人も少なかったから、
わたしの行方を探してくれる人もいないだ
ろう。
この仕事が終わると同時に、わたしは殺さ
れるだろう。だから多分、あなたがこれを
読んでいる今、わたしはもう"彼ら"の手によっ
て抹殺されていることと思う。ここから何度
も逃げ出そうとしたが、そのたびにつかまり、
思い出すのもおぞましい数々の拷問を受け
た。
わたしはもはや生き延びる希望など抱いて
はいないが、"彼ら"の陰謀を世間に伝え、
阻止してもらうため、これを書いている。普
通のゲームの背後に、暗号を解かなけれ
ば見つけることのできないよう、このメッセ
ージを隠しておく……そうすれば"彼ら"の
目に触れずに、外の人間に情報を伝えるこ
とができると考えたのだ。
マスターのROMにこのメッセージを仕込
むことができればいいのだが、わたしの立
場ではそれは不可能だ。一ケース分、ある
いは二ケース分をすり替えるのがせいぜい
だ。
その何十本かのうち、果たしてこのメッセー
ジにたどり着ける人間がいるのかどうか、そ
してたとえこれを読んだとしても、信じても
らえるのかどうか……わたしにはまったく分
からない。そしてまた、出荷する前にチェッ
クを受け、"彼ら"によって破棄されてしまう
ことがないという保証もない。
……あれこれと心配するのはよそう。誰か
善良な人間がこれを読んでくれていること
を信じ、わたしはこれを書き続けることにす
る。
あなたは多分どこかで、サブリミナル知覚と
いう言葉を耳にしたことがあるだろう。気
がつかない程度の刺激……潜在知覚とも
呼ばれているものだ。聞こえないほど小さ
な音、認識できないほど短い時間だけ映し
だされる画像……そういった知覚できない
刺激が、潜在意識に影響を及ぼす。
"彼ら"はこのサブリミナル知覚をゲームソ
フトにおいて実験しようと試みた。その最初
が『弟切草』というソフトだった。埋めこまれ
たメッセージは比較的他愛のないものだっ
た。「チュンソフトのソフトは面白い」というも
のだ。
メッセージを埋めこんだものとそうでないソ
フトを別々の地方に出荷し、次回作の売れ
行きを比べて結果を探ろうというものだっ
た。そして『トルネコの大冒険』というソフト
によって実験の効果は確かめられた。メッ
セージを埋めこんだソフトを出荷した地域
の売れ行きはめざましいものがあったのだ。
この段階でも、商業モラル上若干問題があ
ることはお分かりだろうが、"彼ら"の真の狙
いはビジネスの成功などというささやかな
ものではなかった。やがては日本をになう
ことになる若者達を子供のうちに洗脳し、熱
狂的なチュンソフトの支持者にすること。
このソフトをプレイした子供達が大人にな
る頃には、チュンソフトは単なるゲームソフ
ト会社ではなく、宗教法人、政治結社、多国
籍企業の複合体となっているだろう。その
時、洗脳された若者達は中村光一を神と崇
め、"チュンソフ党"に投票し、チュン食品の
インスタント・フードを食べながら、廃人のよ
うになってチュンソフトのゲームをプレイし
続けていることだろう。
それこそが"彼ら"の目的なのだ。経済、政
治、信仰のすべてにわたって日本全体を支
配すること。笑い話のように聞こえることは
承知している。しかしこれは本当のことなの
だ。
現に、このソフトをすでに何度かプレイして
いるはずのあなたは、チュンソフトに対して
奇妙な信頼感を覚えているはずだ。十回
以内であれば、まだ洗脳されきってはいな
い。二十回、三十回目でこれを読んでいるの
だとすると、おそらく何を言っても信じては
もらえないことだろう。
しかし、これは真実なのだ。誰か"彼ら"の
陰謀を暴いてほしい。簡単なことだ。わた
しがこれから教える電話番号に、電話を一
本かけるだけでいいのだから。わたしが全
面的に信頼できる唯一の友人の電話番号
だ。彼にすべてを話してくれ。それだけで
いい。
危険なことは何もない。逆に、彼に伝えて
しまうことであなたの危険度は下がるのだ。
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ここで理せっとしろ (A 読むの続き)
2001年1月24日 かまいたちの夜……恐がらせたくはないので黙っていよう
かとも思ったが、そうもいかないようだ。も
しわたしがこのメッセージを何十本かのソ
フトに忍び込ませ、正常なカセットにまぎれ
こませることができたとしても、"彼ら"はい
ずれ本数が合わないことに気がつくだろう。
そうなれば、"彼ら"が小売り店までソフトを
追跡するのは簡単だ。予約して買った人や、
小さな店で買った人なら、"彼ら"はすぐにで
も見つけ出すだろう。もし量販店で、予約
せずに買ったのだとしても、安心はできない。
発売後一ヶ月……多分、それだけあれば"
彼ら"の力ならすべてのソフトの行方を探り
当てることだろう。購入して一ヶ月以上経っ
ているのだとしたら、確実に今のあなたは"
彼ら"の監視を受けている。高性能の指向
性マイク、赤外線カメラ……そういったもの
があなたの部屋のすぐ外であなたを狙って
いるに違いない。
待って!窓から外をのぞこうなどとは考えな
い方がいい。ライフルの絶好の的になって
しまう。窓際には立たないこと。今あなた
がすべきことは、床を這って電話にたどり着
き、わたしの友人にかけることだ。
"彼ら"はこのメッセージを見つけてしまっ
たあなたの口を塞ぐべきかどうか、すぐ外で
思案しているところなのだ。時間はない。電
話をかけてすべてを伝えてしまえば、あな
たを殺しても後の祭りだ。だからあなたが
生き残るためには、電話をかけなければな
らないのだ。
早く。早くしないと、"彼ら"がやって来る。
新聞の集金のふりをして。あるいは電気工
事を装って。……ああ、外で"彼ら"の足音
が
……これが四年前の秘密文書だ。
話を元に戻そう。
かとも思ったが、そうもいかないようだ。も
しわたしがこのメッセージを何十本かのソ
フトに忍び込ませ、正常なカセットにまぎれ
こませることができたとしても、"彼ら"はい
ずれ本数が合わないことに気がつくだろう。
そうなれば、"彼ら"が小売り店までソフトを
追跡するのは簡単だ。予約して買った人や、
小さな店で買った人なら、"彼ら"はすぐにで
も見つけ出すだろう。もし量販店で、予約
せずに買ったのだとしても、安心はできない。
発売後一ヶ月……多分、それだけあれば"
彼ら"の力ならすべてのソフトの行方を探り
当てることだろう。購入して一ヶ月以上経っ
ているのだとしたら、確実に今のあなたは"
彼ら"の監視を受けている。高性能の指向
性マイク、赤外線カメラ……そういったもの
があなたの部屋のすぐ外であなたを狙って
いるに違いない。
待って!窓から外をのぞこうなどとは考えな
い方がいい。ライフルの絶好の的になって
しまう。窓際には立たないこと。今あなた
がすべきことは、床を這って電話にたどり着
き、わたしの友人にかけることだ。
"彼ら"はこのメッセージを見つけてしまっ
たあなたの口を塞ぐべきかどうか、すぐ外で
思案しているところなのだ。時間はない。電
話をかけてすべてを伝えてしまえば、あな
たを殺しても後の祭りだ。だからあなたが
生き残るためには、電話をかけなければな
らないのだ。
早く。早くしないと、"彼ら"がやって来る。
新聞の集金のふりをして。あるいは電気工
事を装って。……ああ、外で"彼ら"の足音
が
……これが四年前の秘密文書だ。
話を元に戻そう。
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